赤褐色に焼けた皮、薄く切り分けられた肉、白い薄餅。その横に、細切りのねぎときゅうり、濃い色の甘辛いソースが並びます。 北京ダックの食卓は、焼いた鳥をそのまま食べるだけでは終わりません。食べる人が少しずつ取り分け、ひと包みの中で味を組み立てていく料理です。 日本では「高級中華料理の、ぱりっとした皮」という印象を持つ人もいるでしょう。しかし、皮のおいしさだけを見ていると、その下にある肉、焼き上げる炉、薄く切る職人の仕事を見落としてしまいます。 中国語では「北京烤鸭」、繁体字では「北京烤鴨」と書きます。「烤」は ...